ご夫婦二人の暮らしに合わせて
暖かく快適に部分リノベーション
東松島市に立つKさんのご実家は、立派な2階建ての日本家屋ながら建築から約47年が経過し、経年劣化が進んでいました。「思い出も愛着もある家なので、何とかして住み継ぎたい」。そんなご夫妻の願いを受けて、リノベーションがスタートしました。
大きな家だったため、全面改修となると工期も費用も新築並みになることが予想されました。そこでヒノリノがご提案させていただいたのが、お二人が普段過ごすメインの空間のみを改修する「部分リノベーション」です。検討の結果、東側の一部を除く1階部分の広さ約25坪のリノベーションとなりました。









二間続きだった和室と縁側をつなげてLDKとし、ダイニング・キッチンだった場所を寝室へと変更することで、生活動線をぐっと短縮して住空間を暮らしやすく再構成。LDKの床にはナラの無垢材を採用し、温かみのある空間を演出しました。また「大事に使い続けてきた家具を置きたい」というご要望に合わせて、収納もプランニングしています。
お二人が最も望んでおられた「冬暖かく、夏涼しい住まい」に関しては、断熱改修をしっかりと施すことでクリアしました。床下や天井に断熱材を施工して、既存の窓の内側に内窓を設置。階段の手前や非リノベーション空間との境には造作の断熱ドアを取り付けて、リノベーションしたメイン空間の温熱環境を整えています。










部分リノベーションのメリットは、「大切な歴史や思い出を残しながら、快適に住み継いでいくことができる」こと。Kさん宅はそのメリットを最大限に生かし、コストと快適性を両立させた事例となりました。

VOICE
お客様の声
「部分リノベーション」という言葉から「できることはかなり限定されるだろうな」と思っていたので、ここまで間取りを変えられて驚きました。親がこの家を建てた当時とは家族構成や住まい方も変わったので、どうしたものかと困っていましたが、自分たちの暮らしや希望に合った形で建物を残すことができたうえ、愛着のある家具たちもきちんと配置していただいて、ヒノケンさんにはとても感謝しています。

ダイニングは、手持ちの家具を生かして設計。キッチンカウンターは、小さい方のキャビネットがぴったり納まる寸法に造作した
そもそもヒノケンさんを選んだ理由は、高断熱・高気密な家づくりに定評があったからです。リノベーション後の家は、元の家と比べると信じられないほどの暖かさ。やはりそれだけ断熱がしっかりしているということなのだと思います。以前はキッチンが北向きで、暗くて寒かったですが、これからは明るく暖かい中で快適に料理ができると思うとうれしいですね。(Kさん談)

ナラの無垢材と白壁に包まれた居心地の良い空間。キッチンは対面式で、会話を楽しみながら料理ができる
DATA
データ
築年数 | 約47年 |
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工事面積 | 82.0㎡(約25坪) |
改修範囲 | 主な外部仕上げ 外壁/窯業系サイディング(玄関まわり) 建具/玄関ドア:断熱ドア、窓/樹脂サッシ、内窓 主な内部仕上げ 床/ナラ無垢材、壁・天井/クロス |