ご両親の思い出が残る2階建ての一部を
快適で暖かい自分サイズの空間に
Kさんの住まいは、42年前にご両親が新築した二階建ての和風住宅。これまでに水まわりや居間の部分リフォームを行ってきおり、リノベ相談会でお会いした時には「玄関ホールを境に、1階の左半分のスペースで快適に暮らせるようにしたい」と具体的なご要望をお持ちでした。
現地調査で住まいを拝見すると、しっかりとした造りで意匠も素晴らしく、当時のご両親の思いや大工さんの心意気が伝わってくるようでした。玄関まわりの和の趣を大切にした設計を思い描いたところ、Kさんも「家を建てることは2度とないので、可能な限りいい材料を使いたい」とのご意見。そこで既存の建物との調和を重視したプランをご提案させていただきました。





2024年12月、住みながらの部分リノベーションが完了。縁側と二間続きの和室をつないでLDKと寝室を新設。北側の和室は書庫へと一新しました。多くの時間を過ごすLDKは、パインの無垢材と珪藻土塗り壁を採用し、空間全体を明るく優しい雰囲気に仕上げました。和室で使われていた床柱は仏壇スペースの框に、雪見障子は寝室との間仕切りとして再利用し、長年にわたって刻まれてきたこの家の歴史やご家族の思い出をさりげなく今に伝えます。



寒さ対策として内壁に断熱材を充填。南面の窓は高性能サッシに交換し、北面と西面の窓には内窓を取り付けました。暖房設備は家全体を効率よく暖めることができ、空気が乾燥しにくいパネルヒーターを採用しました。既存の瓦屋根はガルバリウム鋼板屋根に葺き替えて太陽光発電パネルを設置したことで、電気代が抑えられる見込みです。また枚数が多くて開閉に手間がかかっていた雨戸の代わりに、ボタン一つで開閉できる電動シャッターを設置しました。







VOICE
お客様の声
リノベのきっかけは生活のスリム化、大げさに言えば終活です(笑)。今後の暮らしを考えて、生活スペースを快適で、自分の暮らしに合った空間にしようと思いました。会社選びについては、地元の優良企業であるヒノケンさんなら何かあったときも安心だと思い、依頼を決めました。家で生活しながらの工事でしたので、問題が見つかったときはすぐに呼ばれて確認し、大工さんの適切なアドバイスをもとに決断しました。作業音は気になりませんでしたし、自分が現場にいることで工程がスムーズに進んだのも良かったと思います。

北側の和室を書庫へ変更。壁一面の本棚やキャスター付き収納棚、ウォールラックを造作し、スペースを有効活用している
「基礎を活かすなら、こういう間取りになるだろう」と工事前から想像はしていましたが、イメージどおりに出来上がり、雰囲気も以前よりだいぶ明るくなって大変満足しています。新しくなったこの家で、これからもごく普通に健康に気持ちよく暮らしていければと思っています。(Kさん談)
DATA
データ
築年数 | 約42年 |
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工事面積 | 85.95㎡(約26坪) |
改修範囲 | 主な外部仕上げ 外壁/ガルバリウム鋼板 建具/玄関ドア:断熱ドア、窓/樹脂サッシ、内窓、電動シャッター 主な内部仕上げ 床/パイン無垢材、壁/珪藻土塗り壁、天井/シナの板張り(一部) |