限られた予算でも家を持てる。
セルフビルドで自分らしく
震災後の仮住まいから脱却したいと願いつつ、地元の土地不足や資金面の不安から、マイホームの夢が厳しくなったOさん。「もうこれしかない」と辿り着いたのは、小さな中古住宅を格安で手に入れ、できる部分は全部自分たちでリノベーションするという方法でした。「わらにもすがる思いだった」というこの計画に耳を傾け、施主の想いに応えたのが地元ビルダーのヒノケンです。もともと家具づくりなどDIY好きだった奥さんが主体となって、ほぼ毎日朝8時から夕方5時まで現場入り。職人たちに助けられながらこの家を仕上げたのです。
テーマは「これまでの人生で出会ったもの、好きなものの集大成」。サーフィンが大好きなご夫妻らしく、無垢の床や白い壁、太陽に似合う外観デザインが海辺の家を連想させます。増築して3DK+サンルームとなった空間は、コンパクトながらも部屋毎にイメージを変えてどこにいてもくつろげるよう演出しています。 「手づくりの家は愛着が湧くし、これからも手を加えて楽しんでいきたい」と語ってくれました。
既存住宅側から増築方向を見る。
梁をそのまま見せてアクセントに。天井が高くなった分、開放感もアップ
内と外が繋がるαの空間。サンルームは洗濯物を干す場所として大活躍